観光先進国の実現を目指す日本政府は『観光立国推進基本計画』を3月に閣議決定し、益々観光産業に力を入れており、今や年間2,400万人以上の訪日外国人がいると言われています。
これに伴い『インバウンド消費』と言われて久しく、各企業・団体もすでにその対策や様々な取り組みをしている事だと思います。
そして3年後に控える東京オリンピックは競技を楽しむのはモチロン、大きな商機になるのは間違いないですね。
観光庁が発表した『訪日外国人旅行者の国内における受入環境整備に関するアンケート』による、訪日5大市場(韓国、中国、アメリカ、台湾、香港)を含む訪日外国人が日本の受入環境整備に関して以下の回答をしています。
『旅行中に困ったこと(全体)』に関して『施設等のスタッフとのコミュニケーションがとれない』が最も多くの回答していおり、次いで『無料公衆無線LAN環境』と『多言語表示の少なさ・わかりにくさ』になっています。これには普段は気付き難いですが、訪日外国人目線になってみれば気付かされる事で誰もが理解できると思います。
そして『施設スタッフとのコミュニケーションで特に困った場所』がどこなのか見てみると『飲食・小売店』がダントツです。これでは訪日外国人は本当に欲しいと思っている商品・サービスが提供されるのか不安になってしまいますね。はたしてこれでインバウンド消費を効果的に取り込めているのでしょうか。さらに回答の次に目立つのが交通網の要所である『鉄道駅・ターミナル 』でした。
また『多言語表示で特に困った場所』での回答でも訪日外国人は困っていました。日本語表示が分からない訪日外国人にとってコミュニケーションもとれなければ、求める商品・サービス、あるいは目的地に行くことは至難の業ということでしょうか。
アンケート結果を見れば見る程、観光先進国の実現に改善するべき点が浮き彫りになっています。そしてこのデータを見れば日本を訪れた外国人の困っている顔が思い浮かびますね。もちろん政府や自治体がこの問題点を改善するべく様々な動きを始めていますが、我々が個人でできる事は何かないでしょうか?
もしあなたが少しだけでも英語や中国語を話せて、『何か困っていますか?』と話しかけることができたら、きっと訪日外国人は救われる思いになるでしょう。しかし私たちは自信が無い為に自ら話しかける事をなかなかしません。これでは訪日外国人からの『助けて下さい』を待つのみです。
それならば、あなたの方からいつでも助けを受け入れる姿勢を示してみるのはどうでしょうか?
自分からは言わなくとも、これを見た訪日外国人はきっとあなたを頼りにしてくれるはずです。
『I can speak English(May I help you?)』『我会说汉语。』
これなら声をかけなくても、あなたはいつでも人助けができますね。
今回例として紹介した缶バッジは下記のリンクからダウンロードできます。
よろしければお使い下さい。
・speak_eng_ch.pdf(16.2MB) — 57mm缶バッジ用