来場特典とは、イベントや店舗などに訪れた人に対して提供される、特別なグッズやサービスのことです。プレゼントや割引を提供することで、来場者の興味や関心を喚起するのに役立ち、顧客満足度の向上につながります。ここでは、来場特典の基本的な知識やアイテム例、選び方のポイントについて解説します。

来場特典とは

来場特典とは、特定のイベントやコンサート、展示会などの来場者に対して、イベント主催者や出展者が提供する特別なプレゼントのことです。

多くの場合、特定の条件を付けずに、来場やイベント参加の行動自体によって受け取ることができます。来場特典は、来場プレゼント、入場者特典、来場記念品などとも呼ばれることがあります。

来場特典が使われるシーン

来場特典が主に使われる場所や、その使われ方について解説します。

来場特典が使われる場所

  • イベント:無料のサンプルや割引クーポン、記念グッズなどの配布、来場者限定の抽選会や体験コーナーなど
  • プロモーション会場:商品のサンプルや試食、割引クーポン、キャンペーンへの応募権など
  • 展示会:展示品の詳細説明やデモンストレーション、割引クーポンなどの配布、業界の専門家とのネットワーキングや名刺交換の機会を提供
  • 映画館:映画のポスターやステッカー、グッズなどの提供
  • 新店オープン:割引クーポンやオープン記念グッズなどの配布、特別セールや抽選会などの開催
  • 住宅展示場:日用品やグッズ、割引クーポンなどの配布、設備のデモンストレーションや体験
  • セール会場:先着順のプレゼント、商品のサンプル、グッズ、割引クーポンなどの配布

来場特典の目的と効果

来場特典の目的とその効果には以下のようなものがあります。

  • イベントの集客促進
    イベントの来場者数を増やすために、来場特典を用意することが効果的です。特に、競合するイベントが多い場合や、初めての開催となる場合など、集客施策の一環として多く活用されます。
  • 来場者の満足度向上
    イベントに参加した来場者に特別な商品やサービスを提供することで、イベントをより楽しんでもらう効果があります。足を運んだことに対して納得感を得られ、満足度を高められます。
  • イベントの宣伝高価
    来場特典を受け取った来場者によって話が伝えられ、さらにイベントの広告効果が期待できます。また、来場特典で良い印象を与えられれば、次回のイベントへの参加促進にもつながります。
  • スポンサーのPR効果
    イベントに出展しているスポンサーが来場特典を提供することで、自社の商品やサービスの宣伝になります。来場特典をきっかけとして、商品やサービスへの関心が得られる可能性があります。

来場特典に向いているアイテム

来場特典に適したアイテムの例を紹介します。

文房具類

オフィス関連イベント、教育関連イベントなどでは、以下のような文房具や事務用品が喜ばれます。

  • ボールペン
  • クリアファイル
  • ノート・メモ
  • 付箋

生活用品

ファミリー層が多いイベント、アウトドアなどの趣味関連のイベントでは以下のようなグッズが効果的です。

  • モバイルチャージャー
  • エコブランケット
  • エコバッグ
  • タンブラー
  • マグカップ
  • コースター
  • カトラリーセット
  • 救急セット
  • タオル・ハンカチ
  • 食品・お菓子

キャラクターグッズ

ターゲット層が設定されているイベント、愛好家が集まりやすいイベントではキャラクターを使ったグッズが最適です。

  • 缶バッジ
  • アクリルグッズ
  • ブロマイド

キャラクターグッズについては以下の記事もご参照ください。



来場特典を選ぶ際のポイント

来場特典としてアイテムを選ぶ際のポイントを紹介します。

イベントの内容に合った来場特典を選ぶ

来場特典の内容は、イベントのジャンルに合わせることが大切です。関連性が薄く、ターゲット層に合っていないと、受け取る側の喜びがなく、効果が低くなる可能性があります。

例えば、音楽イベントの場合はアーティストグッズやチケット、展示会の場合はサンプル商品や体験プログラムなど、来場者にメリットを感じさせる特典内容であることが求められます。

使い道がある来場特典を選ぶ

持ち帰って楽しめるもの、実際に使えるものは、会場を出た後の満足度をより高められます。生活で必要とされる実用品や、コレクターアイテム、プレミアム感のあるグッズなど、使い道や価値のある来場特典が喜ばれます。

来場特典のボリューム感を考慮して選ぶ

来場特典のボリュームとは、サイズではなく内容的な充実感です。来場特典は一種のおまけ、サービスの位置づけとなりますが、来場者にがっかりさせないことが大切です。

ボリュームを感じさせるためには、複数のアイテムがセットになっているもの、小さくても数量限定品でほかでは手に入らないものなどが良いでしょう。

スポンサーの来場特典から選ぶ

スポンサーの冠イベントでは、スポンサー商品を来場特典にするのも有効な手段です。スポンサーの商品やサービスに興味を持っている人にとっては価値が高く、来場した大きな意義が得られます。

持ち帰りやすい来場特典を選ぶ

来場特典は、イベント会場で受け取ることが多いため、持ち帰りやすいものを選ぶのが親切です。日用的な品であれば、小さなバッグやポーチ、折りたたみ傘などが適当です。また、缶バッジのように小さくても価値を感じられるものであれば、特別感が高まるでしょう。

来場特典は景品表示法に注意

来場特典やノベルティといった景品配布においては、景品表示法に注意が必要です。景品表示法の概要とポイントを解説します。

景品表示法とは?

景品表示法とは、消費者を保護するために制定された法律の一つです。景品や賞品を提供する業者が、適切な表示をして、消費者に対して不当な勧誘をしないことを義務付けています。

過大な景品付き販売が行われると、消費者がそれらにつられて質の良くない商品やサービスを買ってしまい、不利益を被るおそれがあります。景品表示法ではそうした事態を避けるため、景品についての正しい扱いを定めています。

景品表示法に関して注意するべきポイント

来場特典は景品や賞品と同様に景品表示法の対象となるため、提供する際には以下のような点に注意する必要があります。

  • 条件や制限の明示
    来場特典の受け取りに関する条件や制限を明確に表示する必要があります。例えば、受け取り期間や数量制限、種類についての制限など、誤解を招かないような明確な表現が必要です。
  • 来場特典の内容と価値の明示
    来場特典がサンプル商品である場合には、それを明確に表示することが求められます。特典の価値についてその根拠を明示し、過大、不当な価値観の印象を与えないようにしなければなりません。
  • 不当な勧誘の禁止
    来場特典を提供する際に、消費者に対して不当な勧誘を行うことは禁止されています。例えば、来場特典の受け取りに際して、消費者にしつこく入会を迫るような行為をしてはいけません。
  • 誤解を招かない表現の使用
    消費者に誤解を与える表現や不当な表現を使用してはいけません。来場特典の内容や価値について、意図的に誇大な表現を使用することは禁止されています。

来場特典でわくわく感を倍増

イベントに参加する人にとって、来場特典はさらにわくわく感を演出する効果があります。来場特典を目当てにしていない人でも、充実した内容であれば満足感が高まります。

なかでも缶バッジは、来場特典として持ち運びがしやすく、デザインの自由度が高く、簡単&安価につくれるためおすすめです。さまざまなイベントに対応し、来場記念としての価値が付加できます。

来場特典として喜ばれる高品質の缶バッジ製作には、パーツやマシンの専門店「バッジマンネット」をぜひご活用ください。