新規事業として新たなグッズビジネスへの参入を検討している際、検討するべき課題はいくつか考えられますが、特にスタート時はリスクを減らすために小ロット生産で進めていきたいと考えている事業者のケースは少なくありません。
ただ、単純に小ロット生産といっても、どのようなグッズが小ロット生産に向いているのか? 小ロット生産をする際のメリットや注意点は? といった懸念をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでおすすめしたいのが、小ロット生産に向いていて、新規事業のリスク軽減、軌道にのせやすいといったメリットを持つ缶バッジです。今回は、缶バッジビジネスにおける小ロット生産について、そのメリットとデメリットを解説します。
缶バッジを含む小物グッズの小ロット需要について
小物グッズといえば、缶バッジ以外にも、キーホルダー、タオル、マグカップ、文具、ボトル・タンブラー、USBメモリ、キッチン用品などが挙げられます。それぞれの種類によっても異なりますが、小物グッズの製造代行では、小ロット生産の需要が高い傾向にあります。その理由は次のとおりです。
小物グッズの基本が小ロット生産である理由
ひと口に小物グッズビジネスといっても、企業のノベルティから個人の趣味まで、その幅は広く多様です。小物グッズは個人レベルの需要であれば、その時に必要な分だけを生産するため、小ロット需要が多い傾向にあります。
小物グッズでも企業のノベルティともなるとそれなりのロット数で作られます。ただし、定番商品以外は定期的に商品の入れ替えをすることから、1つの商品を大量に生産するよりも、絵柄を変え、多品種を小ロットで注文するケースも少なくありません。そのため、小物グッズは小ロットで製作したいという需要も多いのです。
小物グッズで小ロット生産の需要が見込まれるシーン
・企業や店舗のノベルティ
企業の周年記念や店舗の開店セールなどで社員や近隣の顧客に無料で配布する記念品で、主に集客や販促が目的です。無償で配布するものと、購入・来店した人のみに配布するケースがありますが、記念品のため、基本的には単発での需要となります。また、店舗の開店セールでも無料配布のため、限定〇個など数を絞って製作することから小ロット需要が基本です。
・ファングッズ
まだそれほど大規模に展開していないアーティストやアイドル、団体がライブや公演で有料販売するファングッズです。一度の公演で何千、何万といった需要はないため、小ロット生産の需要が高くなります。ただ、公演ごとに新しいグッズが必要になるため継続的な需要が見込めます。
・イベントグッズ
イベントグッズとは、学校の文化祭や小規模なイベントを行う際のスタッフ間で利用するTシャツ、タオルなどのことです。また、来客向けに販売する場合もあり、代表者が購入して配布もしくは全員で出し合って購入するのが一般的です。基本的にはノベルティと同様に小ロット生産の単発での需要となります。
・個人制作のオリジナルグッズや同人グッズ
コミケをはじめとした同人イベントやデザインフェスタなどのデザインイベントで販売するグッズです。短期間での開催が多いこともあり、それほど大量に生産する必要もないため小ロット生産が基本となります。
小ロット生産を行うメリットとデメリット
小ロット需要の高い小物ビジネスですが、実際に小ロット生産するうえで発生するメリットとデメリットについて解説します。
小ロット生産を行うメリット
・受注者のニーズに合わせやすくなる
受注者の細かいニーズにも対応し、多品種生産が可能です。例えば、色違い、デザイン違いなどにも柔軟に対応できるようになり、顧客満足度向上も期待できます。
・過剰在庫リスクの軽減が期待できる
1つひとつの商品の生産数が少ないため、過剰在庫リスクの軽減が可能です。小物グッズは販売単価がそれほど高くないとはいえ、過剰在庫になれば大きな損失につながるケースもありえます。しかし、小ロット生産であれば、状況に応じて生産の微調整もできるため、受注者のコスト削減効果も期待できるようになるでしょう。
小ロット生産を行うデメリット
・生産効率が低下するリスクがある
多品種の小ロット生産は、生産方法が都度変わるため、切り替え回数の増加によっては生産効率の低下リスクがあります。
・製造単価のコストが増加する
小ロット生産は大量生産に比べ製造単価のコストが増加する可能性があります。生産効率が低下し、製造コストが増加すれば、どうしても利益率が悪くなり、件数を多く受けないと利益を上げるのが難しくなってしまうでしょう。
缶バッジが多品種小ロットに適したアイテムである理由
小ロット生産にはいくつかのデメリットがあるものの、小物グッズビジネスにおいては、小ロット生産の需要が高いことから対応せざるを得ません。デメリットがありつつもビジネスとして成立させるためには、小物グッズのなかでも多品種小ロットに適したグッズの選定が求められます。そこでおすすめなのが缶バッジです。具体的なおすすめの理由としては、次の点が挙げられます。
スモールスタートでビジネスが始められる
缶バッジ製造は大がかりな設備投資を必要としません。また、運用・保守にかかるランニングコストも必要最低限に抑えられます。通常、新規事業を始める場合では、準備段階でも多額のコストがかかるケースがありますが、缶バッジ製造であれば、そうした心配もなくスモールスタートが可能です。
製造が簡単
缶バッジの製造は基本的に容易で製造工程も少ないため、初心者であっても失敗するリスクを抑えられます。そのため、専門的な知識を持った職人を新たに雇用する手間やコストもかかりません。
バックパーツの切り替えで多品種製造が可能
通常の缶バッジ以外でも、キーホルダー、メダル型、ストラップ、ボールチェーン、マグネットなどがあり、バックパーツを替えるだけでさまざまなアイテムの製造が可能です。そのため、表のデザインを変えずに複数アイテムを製作したいといった要望にも応えやすく、缶バッジは多品種小ロット生産に向いています。
小物グッズビジネスのスタートは小ロット生産に向いている缶バッジがおすすめ
ひと口に小物グッズビジネスといっても、缶バッジ、キーホルダー、タオル、マグカップなどその種類は多様です。また、企業のノベルティ、ファングッズ、イベントグッズなど用途もさまざまで、ターゲットと商品の選定には十分な検討が必要です。
また、小物グッズは小ロット生産が基本になるため、小ロット生産に向いた商品選定も欠かせません。そこでおすすめなのが、顧客の細かい要望に応えつつ、小ロット生産のデメリットも抑えられる缶バッジです。
低単価かつ製造が簡単だけでなく、キーホルダーやストラップ、ボールチェーンなどバックパーツを替えるだけで複数種の商品制作に展開できます。
バッジマンネットでは、マグネット、キーホルダーなど多様な用途に対応する缶バッジのバックパーツを豊富に取り揃えています。また、小ロット多品種生産にぴったりな、複数サイズ対応の自動缶バッジマシンもご用意しています。新たに小物グッズビジネスへの参入を検討されている際は、ぜひお気軽にご相談ください。