タレントやミュージシャンのオフィシャルグッズ、企業のノベルティグッズなどさまざまな用途で需要が高い缶バッジ。

低価格で提供できることもあり、定番グッズとして人気がある一方で、安価で定番だからこそ提供者側としては差別化が難しいと感じているのではないでしょうか。

そこで今回は、改めて缶バッジを構成するパーツを確認したうえで、パーツ選びのポイントや競合との差別化を図る際におすすめのバックパーツを紹介します。缶バッジ制作代行会社の担当者や、商品ラインナップに缶バッジ追加を検討している印刷会社の担当者の方はぜひ、参考にしてください。

缶バッジを構成するパーツ

缶バッジの構造は、シェルとバックパーツの大きく2つに分類されます。それぞれの概要は次のとおりです。

シェル(上蓋)

シェルとは缶バッジの表面部分で、ここに絵柄を印刷した紙をフィルムで圧着する、もしくはフィルムに直接絵柄を印刷してデザインします。

シェルの素材は、塗装や印刷、加工がしやすいことから、表面に錫(すず)をメッキしたブリキが一般的です。特に大量生産の場合、ほかの素材に比べコストが安いというメリットから、ブリキが使われるケースがほとんどです。

缶バッジの形状は円形以外にも正方形、長方形、楕円形、ひし形、ハート形、星形などさまざまな形があり、デザインによって自由に形を選ぶことも可能です。

バックパーツ(下蓋)

バックパーツとは缶バッジの裏側部分で、素材はシェルと同様にブリキが一般的です。安全ピン、フックピン、マグネット、クリップ、キーホルダーパーツがついたものなどがあります。

従来、缶バッジはファッションの一つとして洋服やバッグなどに付けるケースがほとんどでした。しかし、最近ではバックパーツの種類が増え、シェルのデザインは同じでもバックパーツを替えることで別アイテムとしても活用できるようになっています。缶バッジの素材についてより詳しくは、「缶バッジの素材は何? オリジナル製作をするうえで押さえておくべき知識を解説」をご覧ください。

バックパーツの種類

ここで具体的にバックパーツにはどのような種類があるのかについて解説します。

安全ピン

日本ではもっともポピュラーなタイプで、多くは洋服やバッグなどに付けて使用します。針先がガードされているため安全性が高いのが特徴です。

Zピン(ダブルフックピン・フックピン)

アメリカではもっともポピュラーなタイプです。安全ピンとは異なり、針先がむき出しになっていますが、バックパーツと一体成型できるため、制作コストを抑えられるとして日本でも多く利用されています。

クリップ

安全ピンとクリップが一体となったタイプです。安全ピンのみのタイプに比べ、コスト高にはなりますが、洋服に穴が開かない、簡単に着脱ができるなどさまざまなメリットがあります。

マグネット(磁石)

バックパーツにマグネットを取り付けたタイプです。ファッションアイテムとしてではなく、冷蔵庫やホワイトボードなどに貼り付けて使用するため、シェルに店舗の連絡先をプリントしたノベルティとして人気があります。

ミラー(鏡)

バックパーツにミラーを取り付けたタイプで、携帯用鏡としても使えるとして人気です。専用ケースもセットにすれば、女性向けにおしゃれな贈答用としても利用できます。

クリアスタンド

缶バッジをフォトスタンドのように立てて使用できるスタンドが付いているタイプです。缶バッジをコレクションアイテムとしてディスプレイしたいという需要にぴったりのバックパーツです。スタンド部分は180度回転するため、紐を通してネックストラップにしたり、スタンドの穴の部分に画鋲を通して壁に留めたりするなど、多様な使い方が可能です。

栓抜き

バックパーツに栓抜きを取り付けたタイプで、食品やキッチン用品のノベルティとしての利用にぴったりです。また、キャンプでのバーベキューなど、アウトドアでの利用も期待できるため、キャンプ用品のノベルティとしても使えるでしょう。

キーホルダー

バックパーツにキーホルダーパーツを連結させたタイプです。文字通り鍵に付けたり、ファッションアイテムとしてバッグに付けたり、さまざまな使い方が可能です。

ストラップ

キーホルダーに近いタイプで、キーホルダーパーツの代わりにストラップ紐を連結させたものです。スマートフォンはもちろん、バッグや鍵に取り付けての使用も可能です。

メダル

バックパーツにクリアスタンドパーツを貼り付け、そこに首から下げるためのリボンを取り付けたタイプです。学校や会社の運動会やイベントなどにおすすめです。リボンを取り付けられるネックストラップパーツは一定以上の力で引っ張ると外れるつくりで、小さな子どもでも安心して使用できます。

ボールチェーン

キーホルダータイプの輪の部分をボールチェーンに替えたタイプです。付けやすく外れにくいので、子ども向けのアイテムにも適しています。

パーツを選ぶ際のポイント

さまざまな種類がある缶バッジのパーツですが、実際に選択する際は、次のポイントを意識するとよいでしょう。

ターゲットや用途を明確にする

事前に誰に向けて、どのような缶バッジを作りたいのか、そのターゲットや用途を明確にします。例えば、ノベルティとしての利用が中心であれば、業種にもよりますが、マグネットやキーホルダー、ストラップ、栓抜きなどがよいでしょう。タレントやミュージシャンのオフィシャルグッズであれば、クリアスタンドやミラーがおすすめです。

また、小さな子ども向けであれば安全性を重視し、Zピンではなく安全ピンにするなど、ピンの構造に注目して選ぶようにしましょう。なお、詳しくは後述しますが、缶バッジパーツとマシンの専門店「バッジマンネット」では、安全性と利便性を兼ね備えた「Z安全ピン」というオリジナルパーツがあります。

実績が豊富な業者の選定

誰に向けて、どのような缶バッジが作りたいのかを明確にしたら、その目的に合ったパーツを扱っている業者を選択します。ただし、将来的にアイテムを増やしたい、大量生産したいといった場合は、在庫数や発送の早さ、アイテム数の豊富さなどを必ずチェックしてください。

実績があり在庫管理がしっかりしている業者を選択すれば、在庫不足や品質不良といったトラブルが起きるリスクを軽減できます。

バッジマンネットのZecurePIN(Z安全ピン)とは?

バッジマンネットのZecurePIN(Z安全ピン)とは、安全ピンの安全性とZピンの使いやすさ、双方のメリットを合わせたオリジナル商品です。

安全ピンは、針先がガードされているため、服やカバンに付けている最中は高い安全性を保障できます。しかし付け外しをする際は、ピンが自立せずグラグラしてしまうため、片手では針を出し入れしにくく、大人でも難しいというデメリットがあります。一方でZピンは、ピンが自立し付け外ししやすい反面、針先がむき出しになっているため安全性では安全ピンに劣ります。

そこで、針先を留め金で覆った安全ピンの安全性と、片手で針の出し入れがしやすいZピンの利便性の両方を合わせ持つZ安全ピンを開発しました。詳細はこちら→https://www.badge-man.net/lp/zecurepin

缶バッジのパーツ調達は信頼できる業者の選択が重要

缶バッジはグッズとして比較的安価に制作できるため、企業のノベルティとして配布するのに適しています。また、オフィシャルグッズとして販売するにも購入しやすい価格で提供できるメリットがあります。

ただし、低価格とはいえ品質の悪いパーツで制作すれば、企業や販売元の信頼低下につながってしまいます。そのため、実績があり制作時には細かい相談にも乗ってくれる業者を選択することが重要です。

バッジマンネットでは、独自に開発したZecurePIN(Z安全ピン)に加え、安全ピン、Zピン、マグネット、キーホルダーなど多様な用途に対応するバックパーツを豊富に取り揃えています。自身で缶バッジを簡単に制作できる缶バッジマシンも販売しており、少数から大量生産まで幅広い用途に対応が可能です。

缶バッジのアイテム拡大、商品ラインナップに新たに缶バッジを加えたいといった際は、お気軽にご相談ください。